女性の方が男性よりも語学が得意だ!とかいう話を聞いたりしませんか?
確かに通訳者には女性の方が多かったりします。
ですが、本当に性別による違いが関係しているのでしょうか?
今回は通訳者の僕の実体験を踏まえた上でお話します。
目次
男性脳と女性脳の違いが理由? 女性の方が耳がいい? 【諸説紹介】
男性脳と女性脳の違い?
先日ネットサーフィンしていて、「英語上達に男女差はあるのか?」をテーマに脳科学の視点からTOEICの男女の得点差について検証しているニュース記事を見つけました。
とても興味深いので、ご紹介します↓
確かに男性脳と女性脳とではさまざまな違いがあるようですね。
ただ、語学の習熟度に関係があるかについて、男女の脳の違いが直接関係しているかについては断言を避けています。
女性の方が耳がいい?
男性脳と女性脳の話に触れましたが、男女の視点や思考の相違が顕著に表れるのが恋愛でだったりしませんか?(笑)
ロシアにはこのような格言があります。
「Мужчина любит женщину глазами, а женщина - ушами.」(直訳:男性は女性を目で愛し、女性は(男性を)耳で愛す」
なんだかわかる気しませんか?
僕は女性とお付き合いするたびにこの格言を思い出しますね(笑)
女性の方、思い当たる点があったりしませんか?
一説によると、女性は無意識なうちに耳から入る情報を大事にしているそうです。
なぜかというと、女性は子育ての際に、子供の声をよく聞き分ける必要があるためだそうです。
ただ身体の構造上では、耳に男女差はないそうですから、「聞き取り方」が違うのかもしれません。
単に語学学習者の数の違い?
僕が語学学校に通っていた時は、学生の男女比が平均2:8でしたね。
圧倒的に女性の学習者が多かったです。
それが夏季の講座とか検定試験の対策講座となると半々くらいにはなるんですけどね。
その理由の一つは外国語を勉強する目的の違いにあるかと思います。
男性の方で特に多いのは、転職や仕事でこれから必要だからという学習理由です。
現地駐在員として派遣されるので勉強しなければならなくなったなどの動機をお持ちの方もいらっしゃいます。
一方で女性の方は、仕事だけでなく、もっと広い動機を抱いている人が多かったりしました。
趣味や旅行、外国人のお友達が欲しいといったカジュアルな動機も多かったです。
いずれにせよ、外国語を学習する際にはモチベーションや動機が非常に大事になってきます。
動機に男女差を探るのはナンセンスなようですが、あくまでも傾向として、女性の方が男性に比べ、外国人とのコミュニケーションに積極的であるように感じました。
【一男性通訳者の持論】「おしゃべり」なのは性格的に有利だが、語学の習熟度に「性別」は関係ない
結論からいうと、僕は語学の上達速度の違いには性別が関係しているのではなく、「性格」が関与しているように思うのです。
例えば、「おしゃべり好き」な方は、「話すのが好き」で、よく話すので、外国語の会話を早くみにつく!ってことはあります。
なぜかといえば、それだけたくさん場数を踏んで話しているからです。
もちろん、たくさん話しているから「上手か?」と言えば話は別ですよ(笑)
僕もどちらかといえば会話が好きな男なので、よく話すうちに自然と、外国語での会話のテンポやコツをつかめてきました。
会話に関していえば、話さなければうまく話せるようにならないのは本当だと僕は経験を通してそう思えます。
男性であるか、女性であるかというより、話してる?話してない?の違いかなと。
要はトークに対する積極性の問題。
女性の方が語学が得意なように見えるのは、実はそれだけ男性よりも「よく聞いて話す」ことを普段の生活でしている人が多いからかな?というのが個人的な感想です。
男性(特に日本人男性)がトークの総量が女性に比べて少ない傾向(←大事)が目立っているから、話す量が少ない→語学が下手?と思われちゃうのかなと…
話す量が語学の上達に影響することは述べましたが、「話している量が多い」のと、「上手であること」は関係ないんですよね。
通訳者に男性が少ないのは、収入面が不安定であったりすることも一因だったりします。
かといって、優秀な男性通訳者・翻訳者(自分は除く!笑)は数多くいます。
語学に向き不向きなどないと個人的には考えていますし、性別関係なく、努力する方向さえ間違えなければ、語学は誰であっても身につけることはできますよ。
通訳者・翻訳者になるのにはまた特別な勉強やトレーニングが必要でしょうが、そうでないなら誰でも話せるようになるのです。
皆さんが、今こうして日本語でしているように。
語学の学習については、これまでいくつか記事を書いてきましたので、合わせて読んでいただければ幸いです。
今回のまとめ+α
今回は、語学に興味を持つ男性の方への応援の意味も少し込めつつ書きました。
ぜひ、「向き不向き」にはとらわれずに、語学には向き不向きなど関係ない!「誰にだってできる!」「やるかやらないかの違い!」というくらいの気概を忘れないでほしいと切に願っております。
すみません、オチのないような話になってしまって恐縮ですが、今回はこの辺で(笑)
また次回! Ciao~^^/